画感想


2003映画8月

映画名 監督 ジャンル(制作国/制作年)
ケイティ スティーブン・ギャガン ホラー・サスペンス(アメリカ)
パイレーツ・オブ・カリビアン ゴア・ヴァービンスキー ドラマ(アメリカ2003)
ワイルド・スピード×2 ジョン・シングルトン アクション(アメリカ2003)
ブロンド・ライフ スティーブン・ヘレク コメディ(アメリカ2002)
HERO(英雄) チャン・イーモウ アクション・時代劇(香港・中国2002)
ファム・ファタール ブライアン・デ・パルマ  サスペンス(フランス・アメリカ2003)
アンダーカバー・ブラザー マルコム・D・リー コメディ・アクション(アメリカ2002)
ジョニー・イングリッシュ ピーター・ハウイット コメディ(イギリス2003)
ライフ・オブ・デビッド・ゲイル アラン・パーカー サスペンス(アメリカ2003)
サハラに舞う羽根 シェカール・カプール ドラマ(アメリカ・イギリス2002)
座頭市 北野武 時代劇(日本2003)





ケイティ(アバンダン)

アメリカ/ホラー・サスペンス
監督 スティーブン・ギャガン
出演者 ケイティ・ホルムズ、ベンジャミン・ブラット、チャーリー・ハナム
配給 東宝東和

不可解な恋人失踪事件から2年。女子大生ケイティにとって、慌ただしい日々だけが孤独な想いを過去へ葬り去る唯一の理由だった。しかし、失踪事件に驚愕の真実が存在することが判明する。現代女性の心理を鋭く描いた衝撃のサスペンス・スリラー。

『ケイティ』は、愛するがゆえに壊れる心など、女性の心の闇が怖い映画でした、話自体は私の好きな部類の映画です。ただ残念だったのが、主人公の女の子にどうも魅力を感じなかったのです、これは好みの問題なので仕方ありません(^-^;
8/1(有楽町朝日ホール)試写会
★★

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パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち

2003年/アメリカ/ドラマ/143分
監督 ゴア・ヴァービンスキー(『ザ・メキシカン』『ザ・リング』) 
出演者 ジョニー・デップ(ジャック・スパロウ)
オーランド・ブルーム(ウィル・ターナー)
ジェフリー・ラッシュ(キャプテン・バルボッサ)
キーラ・ナイトレイ(エリザベス・スワン)
ジョナサン・プライス(スワン総督)
リー・アレンバーグ(ピンテル)
配給 ブエナ ビスタ インターナショナル 

海賊たちが大海を牛耳っていた頃、カリブ海の英国植民地の港町。ある日、総督のひとり娘エリザベス(キーラ・ナイトレイ)が極悪非道な海賊バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)一味にさらわれる。どうやら狙いは彼女が幼い頃から隠し持つ黄金のメダルらしい。エリザベスは機転を利かせて海賊に取引を持ちかける。その頃、英国海軍だけでなく、彼女を愛する鍛冶屋のウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)も、自らキャプテンと名乗る一匹狼の海賊ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)の助けを借りて救出に乗り出す…。

この映画TDLのカリブの海賊をモチーフにしただけあってもうそのもの、あ、ここのシーンはあの場所だ〜と思いながら楽しく観てました。意外にコメディ色が強いのにびっくり(笑)一匹狼の海賊ジャックのジョニー・デップの存在感はすごかったです、さすがっ。
エンドロール後にお話が少しあるらしいです、私は立ってしまったので観れず、大失敗^^;

8/2(ワーナーマイカル市川妙典)
★★★★★
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ワイルド・スピード×2

2003年/アメリカ/アクション/108分
監督 ジョン・シングルトン(『ボーイズ’ン・ザ・フッド』『シャフト』) 
出演者 ブライアン・オコナー:ポール・ウォーカー
ローマン・ピアース:タイリース
モニカ・フェンテス:エヴァ・メンデス
カーター・ベローン:コール・ハウザー
テズ:クリス“リュダクリス”ブリッジズ
ビルキンス捜査官:トム・バリー
マークハム捜査官:ジェームズ・レマー
スーキー:デヴォン青木
オレンジ・ジュリアス:アマウリー・ノラスコ
スラップ・ジャック:マイケル・イーリー
配給 UIP映画

色とりどりのチューンナップ・カーと若者たちで賑わうマイアミのストリート。そこに現れたのは、かつて囮捜査官としてロスのレース・チームに潜入したブライアンだった。ギャラリーの興奮が頂点に達する中、レースのスタートが切られる。エンジン音を響かせて爆走してゆく4台の車。トップでゴールを果たすブライアン。だがその直後、警察の包囲網が敷かれブライアンは逮捕されてしまう。この逮捕劇には裏があった。ロス時代の上司が現れ、彼を再び潜入捜査に就かせようというのだ…。

8/6(国際フォーラムA)試写会
★★★
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ブロンド・ライフ

2002年/アメリカ/コメディ/104分
監督 スティーブン・ヘレク(『陽のあたる教室』、『ロック・スター』) 
出演者 ンジェリーナ・ジョリー/エドワード・バーンズ/トニー・シャローブ/メリッサ・エリコ/ストッカード・チャニング/クリスチャン・ケイン/ジェームズ・ギャモン/リサ・ソーンヒル/グレッグ・イッジン/マックス・ベイカー/アンドロメダ・ダンカー
配給 20世紀フォックス 
字幕 古田由紀子

「もしあと一週間の命だとしたら、あなたはどうする?」シアトルのテレビ局の花形リポーター、レイニー・ケリガン(アンジェリーナ・ジョリー)は、ある日突然、街角の預言者ジャックから死を宣告される。輝くようなブロンド、誰もがうらやむようなキャリア、完璧な恋人…すべてを手に入れたはずの彼女の人生は、この一言によってもろくも崩れはじめる。それはまったく新しい人生の始まりでもあった。レイニーは本当に死んでしまうのか? それとも…?

8/8(銀座シネパトス)
★★★★
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HERO(英雄)

2002年/香港・中国/アクション・時代劇/96分
監督 チャン・イーモウ(『至福のとき』『あの子を探して』『初恋のきた道』) 
衣装 ワダエミ(『御法度』『夢』『乱』) 
出演者 トニー・レオン/チアン・ウェン/マギー・チャン/ジェット・リー/チャン・ツィイー
配給 ワーナー・ブラザース映画

戦乱の中国。後に始皇帝となる秦王のもとに、無名と名乗るひとりの男が、一本の槍と二本の剣を持って現れた。それは秦王の命を狙う3人の暗殺者、長空、残剣、飛雪の武器。最強の刺客たちを倒した無名は、秦王への謁見を許され、3人を討った経緯を話し始めた。恋人同士だった残剣と飛雪。その愛と嫉妬を利用して3人を殺した、と語る無名。しかし秦王は、無名の言葉に裏があることを見抜き、問いただす。すると無名は、これまでとはまったく別の物語を語りだした…。

この映画、紀元前200年の中国を舞台に、愛と復讐に生きた刺客たちの壮絶なドラマを描いた歴史超大作です。予告編を観てものすごく興味を惹かれた映画、女優さんは美しいし、風の使い方はうまい、ワダエミさんの衣装も素晴らしかった、赤・青・緑・白・黒と色分けされてお話は進んで行くのですが、色によって感情・物語が変ってこれまたうまい作りだと感心。中国の風景もきれい、でもなんといっても無名・その他の刺客の生き方が素晴らしい。難点を言えばちょっと眠くなっちゃったところと、ワイヤーアクションがあまりにも多様されて、笑うところじゃないのに笑えてしまったところかな^^;
8/12(一ツ橋ホール)試写会
★★★★
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ファム・ファタール

2003年/フランス・アメリカ/サスペンス/115分
監督・脚本 ブライアン・デ・パルマ 
音楽 坂本龍一
出演者 ロール(リリー):レベッカ・ローミン=ステイモス
ニコラス・バルド:アントニオ・バンデラス
ブルース・ワッツ:ピーター・コヨーテ
ブラック・タイ:エリック・エブアニー
ラシーン:エドュアルド・モントート
ヴェロニカ:リエ・ラスムッセン
セラ警部:ティエリー・フレモン
大使館員シフ:グレッグ・ヘンリー
配給 日本ヘラルド映画
翻訳 古田由紀子

カンヌ国際映画祭のレッドカーペットで、強奪のドラマが始まる。カメラマンに扮したロール(レベッカ・ローミン=ステイモス)がダイヤのビスチェを身に纏ったヴェロニカ(リエ・ラムッセン)に近づく。巧みな技で1000万ドルの宝石を奪い、仲間の男たちを出し抜き逃走するロールは、赤の他人に成りすましフランスを後にする。7年後、パリに着任したアメリカ大使の夫人は、頑なに顔を見せないことで知られていた。カメラマンのニコラス(アントニオ・バンデラス)がスクープした夫人の素顔は…。

デ・パルマ監督のサスペンス映画、音楽は坂本龍一さんで、ボレロ風が印象的でした、ヘビの形で385カラットのダイヤモンドを散りばめたビスチェをまとう現役のモデルの方と、主演の元モデルのレベッカのプロポーションがあまりのもまぶしかった〜、この二人のレズシーンは官能的というより美しかったです。
最後がちょっとわからないところがあったのですが、本を読んで納得、好き嫌いがあるかと思いますが面白い映画でした。
8/18(新宿安田生命ホール)試写会
★★★★
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アンダーカバー・ブラザー

2002年/アメリカ/コメディ・アクション/83分
監督 マルコム・D・リー(『The Best Man』) 
出演者 アンダーカバー・ブラザー:エディ・グリフィン
Mr.フェザー:クリス・カッツタン
ペネロープ・スノー=ホワイト・シー・デビル:デニース・リチャーズ
悪知恵ブラザー:デビッド・チャッペル
シスタ・ガール:アウンジャヌー・エリス
ランス:ニール・パトリック・ハリス
ザ・チーフ:チイ・マクブライド
Mr.エリス:ジャック・ノーズワーシィ
スマート・ブラザー:ゲーリー・アンソニー・ウイリアムズ
将軍バウトウェル:ビリー・ディー・ウイリアムズ
配給 UIP映画 

黒人スパイ組織・ブラザーフッドが、銀行で潜入捜査をしていると、怪しげな男が金庫破りに入った。彼こそ、一匹狼のヒーロー、アンダーカバー・ブラザー。その頃、白人史上主義組織のザ・マンは、次期大統領候補のバウトウェル将軍を洗脳し、黒人社会を操ろうと企んでいた。ブラザーフッドは、この計画を阻止するためにアンダーカバー・ブラザーをスカウトする。事件の裏に大企業の存在を知ったアンダーカバー・ブラザーは、早速捜査へ乗り出すが、そこには驚くべき陰謀が隠されていた!

8/20(銀座シネパトス)
★★★★
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ジョニー・イングリッシュ

2003年/イギリス/コメディ/87分
監督 ピーター・ハウイット(『スライディング・ドア』『サベイランス−監視−』) 
出演者 ジョニー:ローワン・アトキンソン
ローナ:ナタリー・インブルーリア
ボフ:ベン・ミラー
パスカル:ジョン・マルコヴィッチ
ぺガサス:ティム・ピゴット=スミス
配給 UIP映画

英国秘密諜報局のジョニー・イングリッシュ(ローワン・アトキンソン)は、華麗な活躍を夢見る冴えない事務職スパイ。そこに非常事態が発生。イングリッシュのヘマで所属エージェントが全員死亡。上司は仕方なくイングリッシュにミッションを課す。それは王室戴冠用の宝玉の警備という重大な任務だった。だがイングリッシュはスパイにあるまじき失態を連発し、宝玉は何者かに奪い去られてしまう。イングリッシュは宝玉の行方を追い始めるが、事件の裏には英国の王位を狙う巨大な陰謀が潜んでいた…。

この映画、ジェームズ・ボンドのパロディ(脚本は007のチーム)みたいなものなの、イングリッシュは何をやっても失敗の連続。もう面白くって〜、最初から最後まで笑いっぱなし、最後は大爆笑でした、名優ですね、アトキンソンは。キュートで大好きです。観終った後、心が軽くなるそんな映画でした。
8/22(よみうりホール)試写会
★★★★★
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ライフ・オブ・デビッド・ゲイル

2003年/アメリカ/サスペンス/131分
監督・制作 アラン・パーカー(『バーディ』『エビータ』『アンジェラの灰』) 
出演者 ケビン・スペイシー/ケイト・ウィンスレット/ローラ・リニー/ガブリエル・マン/ローナ・ミトラ/マット・クレイブン/レオン・リッピー
配給 UIP映画

大学教授だったデビッド・ゲイル(ケビン・スペイシー)は、元同僚の女性コンスタンス(ローラ・リニー)を殺害し、死刑宣告を受ける。死刑執行の3日前、ゲイルは自分の手記を書くため、女性記者ビッツィー(ケイト・ウィンスレット)を指名した。金網越しに、事件の経緯を話しはじめるデビッド。ビッツィーは、デビッドの話を聞き、事件を辿るうちに、これが冤罪であることを確信する。残された時間はわずか。そのときビッツィーは、デビッドの無罪を裏付ける、証拠ビデオの存在を知る…。

ケビン・スペイシー、ケイト・ウィンスレット、ローラ・リニーと、演技派を揃えているだけあって大人の良質な映画でした、キャッチコピーが「あなたはこの結末に納得できますか・・・」なのですが、こうなるだろうと予想がつくラストながら、衝撃を受けてしまいました、エリートの転落・挫折・死刑問題、そして父の息子を思う気持ちと、いろいろ考えさせてくれる映画です。
8/26(シャンテシネ)
★★★★★
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サハラに舞う羽根

2002年/アメリカ・イギリス/ドラマ/132分
監督 シェカール・カプール(『女盗賊プーラン』『エリザベス』) 
原作 A.E.W.メイスン
脚本 マイケル・シファー/ホセイン・アミニ
出演者 ハリー・フェバーシャム:ヒース・レジャー
ジャック・デュランス:ウェス・ベントリー
エスネ:ケイト・ハドソン
アブー・ファトマ:ジャイモン・ハンスゥ
トレンチ:マイケル・シーン
ウイロビー:ルパート・ペンリー ジョーンズ
キャスルトン:クリス・マーシャル
女奴隷アクオル:アレック・ウェック
フェバーシャム将軍:ティム・ピゴット=スミス
サッチ大佐:ジェームズ・コスモ
グスタフ:ダニエル・カルタジローン
イブラヒム:モハメド・クワティブ
配給 アミューズ・ピクチャーズ

―1884年 英国軍は世界の4分の1を制覇
英国の若者は祖国とヴィクトリア女王のために戦い、
戦わぬ者は家族と友人の恥とされた、
その不名誉な臆病者をあらわすシンボルは白い羽根だった―

若き軍人・ハリー(ヒース・レジャー)は、エリート士官としての未来、美しい恋人、心通じる友に恵まれていた。そんな時、植民地・スーダンで暴動が起きる。しかし、戦うことに疑問を抱いたハリーは、軍を除隊し、そんな彼に、3人の友は臆病者を意味する白い羽根を送りつけた。恋人のエスネもまた、4本目の羽根を残し去っていく。孤独なハリーの頭に浮かぶのは、「君になら僕の命を預ける」という親友・ジャックの言葉。ハリーは、4本の羽根を握りしめ、ひとりスーダンへと旅立った。

主演のヒース・レジャー、最初のおぼっちゃん顔から、砂漠で過酷な試練を耐えている時の顔の変化にびっくりです、でも最後の方の髪型になると吾郎ちゃんに似てるの、可愛い俳優さんですね。
砂漠の中での戦闘シーン、結構迫力がありました、赤と白(ズボン)の軍服かっこい、絵になります。
最後のジャック(ウェス・ベントリー)の演説の言葉が、じーんときてしまいました、戦線離脱したハリー(ヒースちゃん)に羽根を送った友人、そしてハリーのためにだったら命も捨てられると言ったジャックとの友情、でも特に良いのは砂漠で出あった奴隷部族の黒人アブーとの、友情がたまらなく良いです、彼ジャイモン・ハンスウって存在感あるわ。
ハリーの婚約者エスネ役のケイト・ハドソン、「10日間で男を上手にフル方法」とは、髪型と服が違ったから、同じ人だとは気付かなかった(;^_^A しっとりとした貴族娘になってます。

8/27(九段会館)試写会
★★★★
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座頭市

2003年/日本/任侠・時代劇/115分
監督・脚本・編集 北野武
原作 子母沢寛
出演者 座頭市:ビートたけし
服部源之助:浅野忠信
おしの:夏川結衣
おうめ:大楠道代
おせい:橘大五郎
おきぬ:大家由祐子
新吉:ガダルカナル・タカ
銀蔵:岸部一徳
扇屋:石倉三郎
飲み屋の親父:柄本明
配給 松竹・オフィス北野

悪辣なやくざの銀蔵(岸部一徳)一家が幅を利かせる宿場町に、朱塗りの仕込み杖を手にした按摩の市(ビートたけし)、妻おしの(夏川結衣)を連れた浪人の服部源之助(浅野忠信)、そして芸者のおきぬ(大家由祐子)・おせい(橘大五郎)姉妹が、時を同じくして到着する。市は賭場で新吉(ガダルカナル・タカ)という気のいい男と親しくなり、ひょんなことから芸者姉妹が訳有りであることを見抜く。一方、病身の妻を抱える服部は、かつて剣術師範代として鳴らした腕を生かし、用心棒の口を捜すのだったが…。

斬新な時代劇。
ストーリーは時代劇に良くありがちなお話でしたが、スピードがあるしキレがある、リズムもあって面白かったです。殺陣がすごく速いんです、気がついたら血しぶき、かなり刺激的です、R−15指定は納得。でもお笑いの部分も入ってるし、話題になっている祭の踊りのタップダンスも良かった〜。

8/29(ワーナーマイカル市川妙典)試写会
★★★★
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私の好み度です。
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